口蹄疫の影響とその対応
鹿児島県の対応
1.対策本部の設置等
県口蹄疫対策本部会議
(平成22年4月27日・28日、6月3日・10日、7月26日)
県口蹄疫対策本部解散
(平成22年10月18日)
県緊急防疫対策会議
(平成22年4月20日・28日、6月4日・10日、7月26日) 畜産関係イベント等の開催自粛を要請
2.聞き取り調査
偶蹄類家畜の飼養農場全戸約14,300戸
3.制限区域の設置
(1)えびの市での発生
(平成22年4月28日:肉用牛肥育)
移動制限区域/伊佐市、湧水町の一部 搬出制限区域/伊佐市、湧水町、さつま町、 霧島市の一部 →平成22年6月4日午前0時に制限解除
(2)都城市での発生
(平成22年6月9日:肉用牛肥育)
搬出制限区域:曽於市(旧財部町の一部)
→平成22年7月2日午前0時に制限解除
◎約15万3千頭が移動・搬出制限を受けました。
4.知事命令による緊急消毒
(1)消毒
実施期間:平成22年5月11日〜5月31日
対象戸数:約14,300戸(県下全域:消石灰4700t、塩素系3.4t配布)
(2)ねずみ駆除
実施期間:平成22年5月31日〜6月4日
対象戸数:約7,200戸(県境地域、殺鼠剤7.2t配布)
5.消毒ポイントの設置
実施期間
- 県内7カ所に設置(平成22年4月28日)
- 一般車両の消毒を開始(平成22年5月10日〜)
- えびの市から川南地区への対応強化のための設置場所を再配備(平成22年6月4日)
都城市発生への対応
- 追加設置(7カ所→8カ所)(平成22年6月10日)
- 県消毒ポイントにおける消毒義務化
(口蹄疫対策特別措置法:平成22年6月13日〜)
車両の消毒
延べ約18万台、消毒要員約2.2万人
(平成22年4月28日〜8月10日)
車両の通行制限
- 曽於市26カ所
- 平成22年7月27日
宮崎県内全ての移動搬出制限が解除 - 平成22年8月9日
宮崎県の目視による健康検査が終了 - 平成22年8月10日
8カ所全ての消毒ポイントを撤収
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6.広報活動
県民への口蹄疫侵入防止に対する協力依頼について、新聞・ラジオ広告等を実施
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7.種雄牛等の分散
種雄牛凍結精液
- 県内の家畜保健衛生所に約2.4万本
(平成22年5月21日〜8月27日)
種雄牛
- 大島郡喜界町6頭
(平成22年5月25日〜9月2日) - 熊毛郡屋久島町6頭
(平成22年6月3日〜9月9日)
系統豚
- 県農業大学校20頭
(平成22年5月26日〜8月30日) - 熊毛郡屋久島町87頭
(平成22年6月3日〜8月31日)
8.県口蹄疫防疫対策マニュアルの作成
(平成22年12月27日公表)
万一の発生の際に、迅速・的確な初動防疫を行い、被害を最小限にとどめるために作成。
9.一斉防疫点検調査
口蹄疫の再発に備え、全牛・豚飼養農家(約14,300戸)を対象に緊急の防疫実態調査を実施。
実施期間
- 平成23年2月中旬〜3月末
調査項目
- 口蹄疫の症状の確認
- 異常時の通報先の確認
- 農場での防疫対策の確認
10.家畜防疫員の増員
一層の防疫体制の強化を図るため、家畜防疫員を4名増員。 (平成23年度)
11.緊急防疫業務等に関する協定の締結
家畜伝染病の今後の発生に備え、防疫業務が迅速かつ的確に実施できるよう県と下記4団体が協定を締結し、協力体制を整備。
- 鹿児島県動物薬品器材協会との協定書
- (社)鹿児島県警備業協会との協定書
- (社)鹿児島県建設業協会との協定書
- (社)鹿児島県トラック協会との協定書