中国から琉球、そして、鹿児島に、そのおいしさは伝わってきた
西郷隆盛もこよなく愛した黒豚の起源
東洋でも、西洋でも、古来から食材として世界中で飼われている豚。その中でも、桁違いに多くの豚を飼っているのが中国です。
不老長寿の思想から「食は人を養う」という認識が浸透する中国では、栄養価の高い豚肉をよく料理に使います。
かごしま黒豚のふるさとは、そんな食の国、中国。
それが1385年に琉球に渡り、さらに今から約400年前の江戸時代に、島津18代当主・家久により鹿児島の地に移入されたといわれています。
かごしま黒豚の名が全国的に知られるようになったのは、幕末から明治にかけて。
黒船来航で揺れる徳川幕府に外交問題の重鎮・水戸藩主斎昭公をして、「いかにも珍味、滋味あり、コクあり、何よりも精がつく」と言わしめました。
また、郷土の偉人・西郷隆盛も黒豚をこよなく愛したといわれています。