タンパク質牛肉は必須アミノ酸をバランスよく含むすぐれたタンパク源
長寿国・日本を支えたもの
日本は今や世界一の長寿国として注目されています。
しかし、昭和25年には男性58歳、女性61歳と先進国中最も低く、70歳に達したのは女性が1960年、男性は1975年と、ごく近年になってからでした。
このような短い期間に平均寿命が飛躍的に伸びたのは、栄養状態の改善、特に動物性タンパク質の摂取が増えたことと密接な関係があります。
動物性タンパク質の摂取増加に伴い、結核などの感染症に対する抵抗力が高まったこと、更には血管が丈夫になって、
死因のトップであった脳卒中などの脳血管疾患が激減したことが日本人の平均寿命を急速に引き上げたと考えられます。
タンパク質の効果的な摂取に「牛肉」を!
タンパク質は、生命活動の基本というべき大切な物資です。食肉などの動物性食品は体に不可欠な必須アミノ酸をバランスよく全て含んでいます。
そのうえ、牛肉などの食肉は調理による栄養分の損失が少なく消化によいという利点があります。
食品で比較すると、日本人が必要なタンパク質は成人男性で1日70g、女性で60gです。
これを1種類の食品で補うとすると牛乳で3リットル、卵では10個、食パンは5.5斤、米だと1升もの量が必要です。
しかし、肉ならステーキ2枚(約510g)ですみます。豆や米などの植物性食品に比べ、食肉は大変効率的なタンパク質源といえるでしょう。
出典:「財団法人日本食肉消費総合センター 牛肉の全てがわかる本」より